依頼者様は30代の女性で、ご結婚からまだ数年という時期に第一子を妊娠され、産前休業中に夫の職場不倫が発覚しました。本来であれば新しい命の誕生を心待ちにし、穏やかな気持ちで出産の準備を進める時期でしたが、突然の不倫発覚により大きな精神的ショックを受け、「これからの人生をどうすればよいのか分からない」という状態で当事務所へご相談に来られました。依頼者様はインターネットなどで不倫慰謝料や離婚に関する情報を調べていましたが、情報が多すぎて何が正しいのか判断できず、不安だけが大きくなっていました。また、ご家族や友人にも相談できず、一人で悩み続けた結果、精神的にも限界を感じておられました。一方で、依頼者様が最も大切に考えていたのは、お腹の中の子どもと今後の生活でした。「感情だけで離婚を決めるのではなく、本当に自分と子どもにとって最善の方法を選びたい」「不倫相手には責任を取ってほしいが、夫婦関係はできる限り修復したい」というお気持ちをお持ちであり、その希望をどのように実現できるのか分からず、法的な見通しも含めて弁護士へ相談することを決意されました。
依頼者様の希望を整理し最適な解決方針を決定
依頼者様は、不倫が発覚した直後は怒りや悲しみが入り混じり、「すぐに離婚した方がよいのではないか」というお気持ちもありました。しかし、お腹には新しい命が宿っており、出産を目前に控えた状況でした。そのため、離婚による生活環境の変化や経済的な問題、子どもの養育環境なども考える必要があり、感情だけで判断することはできませんでした。また、夫自身は関係修復を望んでいたこともあり、「夫婦関係を修復する余地があるのであれば、その可能性も残したい」というお気持ちもありました。離婚は一度成立すると簡単に元へ戻すことはできません。そのため、まずは依頼者様が本当に望んでいることを整理し、長期的な視点から最適な解決方法を検討しました。
誰にも相談できず一人で抱え込んでいた
不倫問題は非常にプライベートな問題であるため、ご家族や友人にも相談できず、一人で抱え込んでしまう方は少なくありません。依頼者様も、「自分にも原因があったのではないか」「周囲に知られたら恥ずかしい」という思いから、誰にも打ち明けることができず、不安な日々を過ごされていました。インターネットで情報を集めても、離婚を勧める内容や慰謝料請求に関する情報など様々な意見があり、自分のケースに当てはまるのか分からず、かえって混乱してしまう状況でした。弁護士には守秘義務がありますので、ご相談内容が外部へ漏れることはありません。法的なアドバイスだけでなく、依頼者様のお気持ちを丁寧にお聞きし、安心して今後の方針を考えられることが可能です。また、不倫問題では、「慰謝料を請求したい」というお気持ちだけでなく、「離婚したいのか」「夫婦関係を修復したいのか」「子どもへの影響を最小限にしたいのか」など、依頼者様によって希望は大きく異なります。そのため、当事務所では法的な説明だけでなく、依頼者様が本当に望んでいる解決は何かを一緒に整理したうえで、最適な方針をご提案しています。本件でも、何度もお話を重ねながら今後の生活やご家族の将来について検討し、依頼者様の希望を最優先にした解決方法を選択しました。
離婚ではなく夫婦関係の修復を希望
相談を重ねる中で、依頼者様が最も強く希望されていたのは、これから生まれてくるお子様のためにも、可能であれば夫婦関係を修復したいということでした。もちろん、不倫という行為によって受けた精神的苦痛は非常に大きく、不倫相手には法的責任を負ってもらいたいというお気持ちは変わりませんでした。しかし、夫婦として再出発する可能性を完全に失いたくはないという考えから、今回は離婚を前提とした交渉ではなく、不倫相手への責任追及を中心とした解決を目指す方針となりました。不倫慰謝料は、配偶者だけでなく不倫相手に対しても請求できる可能性があります。また、夫婦関係を継続したい場合には、配偶者との対立をできるだけ避けながら、不倫相手へ責任を求めるという方法を選択するケースも少なくありません。依頼者様の将来を見据え、法的なメリット・デメリットをご説明したうえで、最も納得できる解決方法を選択しました。その結果、不倫相手との接触禁止や違反時の対応も視野に入れながら示談交渉を進める方針とし、依頼者様が安心して出産や今後の生活を迎えられるよう準備を進めました。
依頼者様から詳しく事情を伺ったうえで、不倫の経緯や証拠資料を整理し、慰謝料請求だけではなく、今後の接触禁止や将来的なリスクへの対策まで含めた交渉方針を決定し妊娠中という精神的・身体的な負担が大きい時期であったため、依頼者様には安心して出産準備に専念していただけるよう、交渉はすべて当事務所が代理して対応しました。
内容証明郵便で法的責任を明確に請求
まず、不倫相手に対し、弁護士名義による内容証明郵便を送付しました。内容証明郵便には、不貞行為によって依頼者様が受けた精神的苦痛や法的責任の根拠、慰謝料請求の内容を具体的に記載し、誠実な対応を求めました。弁護士が正式に請求を行うことで、相手方にも問題の重大性が伝わり、冷静な話し合いを進めやすくなります。
慰謝料だけでなく接触禁止・違約金条項も提案
本件では、慰謝料の支払いだけを求めるのではなく、今後一切夫へ連絡・接触しないこと、これに違反した場合には違約金を支払うことなども示談条件として提案しました。依頼者様が本当に望んでいたのは、金銭的な補償だけではなく、安心して家族との生活を再スタートできる環境を整えることでした。そのため、将来の再発防止まで見据えた示談内容を検討し、依頼者様の希望に沿った解決を目指して交渉を進めました。
慰謝料150万円と接触禁止を実現した結果
不倫相手に対する慰謝料請求だけでなく、「今後一切接触しないこと」や「違反時の違約金」「求償権の放棄」といった将来のトラブルを防ぐ内容まで盛り込んだ示談が成立しました。依頼者様は離婚を望まず、夫婦関係の修復を希望されていたため、金銭面だけではなく精神的な安心を得られる解決を目指したことが大きな特徴です。弁護士が代理人として内容証明郵便を送付し、不倫相手に対して法的責任を明確に示した結果でした。不倫慰謝料の交渉では、相手方が責任を認めず支払いを拒否したり、慰謝料額について大きく争いになったりするケースも少なくありません。しかし、本件では証拠や法的根拠を踏まえた交渉を行うことで、双方が納得できる条件で示談を成立させることができました。結果として、不倫相手から慰謝料150万円の支払いを受ける内容で合意し、依頼者様が望んでいた「責任をきちんと取ってもらう」という希望を実現することができました。示談によって裁判を回避できたため、精神的・時間的な負担を抑えながら問題を解決できたことも、本件の大きな成果といえます。
さらに、慰謝料の支払いだけでは十分ではありませんでした。依頼者様が最も強く望まれていたのは、「今後二度と夫と不倫相手が接触しないこと」でした。そのため、示談書には慰謝料だけではなく、夫との接触・連絡を一切禁止する条項を盛り込みました。さらに、万が一この約束に違反した場合には違約金を支払う旨も定めています。接触禁止だけを口約束にしてしまうと、後になって約束が守られなかった場合に対応が難しくなることがあります。しかし、示談書に明確な条項として記載しておけば、相手方に対して強い抑止力となり、再発防止につながります。不倫慰謝料請求では金銭だけが注目されがちですが、このような再発防止策を盛り込めることも弁護士に依頼する大きなメリットです。
求償権放棄まで定め将来のリスクも回避
不倫慰謝料請求では、見落とされがちな重要なポイントがあります。それが「求償権」の問題です。通常、不倫相手だけが慰謝料を支払った場合、その後、不倫相手が配偶者に対して「自分が支払った慰謝料の一部を負担してほしい」と請求できる可能性があります。これを求償権の行使といいます。仮に求償権が行使されると、最終的には依頼者様の配偶者へ請求が及び、夫婦関係の修復に悪影響を及ぼすおそれもあります。そこで本件では、示談書の中で求償権を放棄する条項を設けました。これにより、不倫相手が後日夫へ請求するリスクを抑え、依頼者様が安心して新たな生活をスタートできる環境を整えることができました。
離婚しない場合の不倫慰謝料請求で知っておきたいポイント
離婚を選択しない場合でも、不倫相手へ慰謝料請求を行うことは十分可能です。しかし、請求方法や示談内容によっては、将来新たなトラブルが発生することもあります。そのため、不倫相手だけに慰謝料請求することも可能です。離婚を希望しない場合や夫婦関係を修復したい場合には、不倫相手だけに責任を求めるという選択肢もあります。この方法であれば、夫婦関係を維持しながら、不法行為を行った相手に対して法的責任を追及することができます。依頼者様の家庭環境や今後の生活設計を踏まえたうえで、最適な請求方法を検討することが大切です。また不倫慰謝料請求では、お金だけが交渉内容ではありません。
例えば、
今後一切接触しないこと
SNS等を含め連絡しないこと
勤務先を通じた接触をしないこと
秘密保持条項を設けること
違約金条項を設定すること
など、状況に応じたさまざまな条件を盛り込めます。
田渕総合法律事務所では、不倫問題を単なる慰謝料請求として捉えていません。依頼者様によって「離婚したい」「離婚は避けたい」「子どもの生活を守りたい」「精神的な区切りをつけたい」など、ご希望は大きく異なります。そのため、法律上の権利だけではなく、依頼者様がどのような未来を望んでいるのかを丁寧に伺い、一人ひとりに合わせた解決方針をご提案しています。
妊娠中の不倫問題でお悩みの方は田渕総合法律事務所へご相談ください
妊娠中に配偶者の不倫が発覚すると、精神的なショックは計り知れません。しかし、そのような状況だからこそ、一人で悩み続けるのではなく、早い段階で専門家へ相談することが大切です。冷静な判断が難しい状況でも、弁護士が法的な見通しを整理し、依頼者様の希望に沿った解決方法をご提案します。
田渕総合法律事務所が選ばれる理由は対応実績の豊富さ
不倫慰謝料請求や離婚協議、財産分与、養育費など、多くの離婚・男女問題に対応しています。それぞれの状況に応じた最適な解決方法をご提案しています。示談交渉だけでなく、交渉がまとまらない場合には訴訟まで見据えて対応します。状況に応じて最適な手続きを選択し、依頼者様の利益を最大限守れるよう努めています。
初回相談無料で安心して相談できる環境
離婚・不倫問題については初回相談無料でご相談いただけます。「まだ依頼するか決めていない」「まずは話だけ聞いてみたい」という方でも安心してご相談ください。
より良い解決につなげるには早めのご相談が大事
証拠は時間の経過とともに失われる可能性があります。また、相手方へ連絡する前に適切な準備を行うことで、慰謝料請求や示談交渉を有利に進められる可能性が高まり早めに相談することで、選択肢も広がります。不倫問題は誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまう方が少なくありません。ご事情やお気持ちを丁寧に伺いながら、今後の生活まで見据えたサポートを行っています。「離婚するか決めていない」「慰謝料請求できるか知りたい」といった段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。