浮気の証拠の集め方|法的に有利な証拠の種類と注意点も紹介
不倫・DVの慰謝料不倫・不貞行為パートナーの浮気を疑ったとき、感情的に行動するのではなく、冷静に証拠を集めることが重要です。特に、離婚や慰謝料請求を視野に入れる場合、法的に有効な証拠を確保することで有利に進められます。
しかし、「証拠をどのように集めたらよいのか」「どのような証拠が必要なのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。証拠の集め方を誤ると、逆に自分が不利な立場に立たされることもあります。
この記事では、浮気の証拠の書類や集め方、収集時の注意点をわかりやすく解説します。法的措置を検討している場合は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
浮気の証拠が必要な理由
浮気の証拠が必要な理由として、主に以下の2つが挙げられます。
・離婚を成立させるため
・慰謝料を請求するため
裁判で離婚を成立させるためには「法定離婚事由」が必要であり、そのひとつに「不貞行為(浮気・不倫)」が含まれます。不貞行為とは、自分の意志で配偶者以外の異性と性的関係を持つことです。不貞行為の証拠があれば、裁判や慰謝料請求を有利に進められます。
また、配偶者だけでなく、浮気相手に対しても慰謝料請求が可能です。ただし、相手が「知らなかった(独身だと聞かされていた)」と言い逃れをする場合があるため、証拠があることで責任を追及しやすくなります。
浮気を理由とする慰謝料請求と離婚を同時に解決するための方法は、次の記事を参考になさってください。
内部リンク:離婚と同時に慰謝料を請求するための証拠と方法は?
内部リンク:不倫・DVの慰謝料 – 堺市の離婚・不貞慰謝料請求を弁護士に相談
浮気の証拠を集め方
浮気の証拠は、自力で集めるか、探偵・興信所を利用する方法があります。それぞれ利点・注意点があるため、状況に応じて適切な方法を選びましょう。ここでは、浮気の証拠の集め方について解説します。
自力で集める
自分で浮気の証拠を集める方法はいくつかありますが、主に以下が挙げられます。
スマートフォンや持ち物をチェックする | スマホの履歴やSNSのやり取りから、不審な連絡がないか確認。LINEやInstagramのダイレクトメッセージ、Facebookのメッセンジャーなど |
レシートやクレジットカードの明細を確認する | 普段行かないようなレストランやホテルの利用履歴があれば、それが浮気の手がかりになる可能性がある |
パートナーの行動を観察する | 帰宅時間が急に遅くなったり、休日に一人で出かけることが増えたりした場合などは注意が必要。不自然な言い訳や、予定を詳しく話したがらないといった態度の変化も見逃さないようにする |
自力で証拠を集める際には、プライバシーの侵害に注意が必要です。相手の同意なくスマホを無断で覗いたり、盗聴・盗撮したりする行為は法律違反になる可能性があります。
探偵・興信所を利用する
自分で証拠を集めるのが難しい場合、または確実な証拠を入手したい場合は、探偵や興信所に依頼するのが有効な手段です。プロの調査員は、尾行や張り込み、写真・動画撮影などの専門技術を駆使して、決定的な証拠を確保してくれます。
探偵を利用するメリットは、相手に気付かれずに証拠を入手できることです。素人が尾行を試みると、相手に警戒されてしまうリスクがありますが、プロならその心配はありません。また、証拠の信ぴょう性が高いため、裁判で有効な証拠として採用される可能性が高くなります。
ただし、探偵や興信所を利用するにはそれなりの費用がかかる点に注意が必要です。調査内容によりますが、数十万円単位の費用が発生することもあります。そのため、事前に見積もりを取り、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
法的に有効な証拠とは
配偶者や浮気相手に対して法的措置を取るためには、「不貞行為(肉体関係があったこと)」を証明する証拠が必要です。単に「異性と買い物に行っていた」といった証拠では、不貞行為の証明にならず、法的措置を取れない場合があります。
ここでは、法的に有効な証拠とは何か解説します。
写真、動画、ボイスメモ
ラブホテルに出入りする様子を撮影した写真や動画は、浮気の証拠として有力です。特に、同じ異性と頻繁に出入りしている写真や動画があれば、不貞行為の証明につながる可能性が高くなります。加えて、ボイスメモで当人が浮気をほのめかす発言を録音できれば、より証拠能力が強まります。
SNSのメッセージ、メール
浮気相手とのやり取りが記録されたSNSのメッセージやメールも証拠となります。例えば、「昨日の夜は楽しかったね」といった内容や、肉体関係を示唆する文面が含まれている場合、関係を証明する材料となるでしょう。特に、具体的な日時や場所が書かれている場合は、証拠能力がより高まります。
浮気を認めた録音、書面
浮気をした当事者が自ら認めた録音や書面も、有力な証拠になります。例えば、配偶者が浮気を認めて謝罪している音声データや、「申し訳なかった」という謝罪の手紙などが該当します。
領収書、クレジットカードの明細書
ラブホテルの利用履歴が記録された領収書やクレジットカードの明細書も、浮気の証拠になります。例えば、配偶者が普段使わないホテルの宿泊費を支払っていた場合、不貞行為を裏付ける証拠として活用できるでしょう。
ICカード、トライブレコーダー、GPS
配偶者がラブホテルや特定の異性の家に通っていたことを証明する手段として、ICカードの利用履歴やドライブレコーダーの映像、GPSデータが有効です。ICカードの履歴から特定の場所に頻繁に行っていることがわかる場合、不審な行動の証拠になります。
また、車に設置されたドライブレコーダーの記録やGPSの位置情報を解析することで、浮気相手と接触している証拠が得られる可能性があります。
浮気の証拠を集める際の注意点
パートナーの浮気を疑ったとき、感情的になりすぐに証拠を集めたくなるかもしれません。しかし、証拠を集める際には法律を遵守し、冷静に行動することが重要です。
違法行為に手を染めてしまうと、証拠として認められないだけでなく、自分が法的責任を負う可能性もあります。ここでは、浮気の証拠を集める際の注意点を解説します。
証拠の捏造はしない
浮気の証拠を作りたいからといって、写真を加工したり、メールやSNSのメッセージを改ざんしたりすることは避けましょう。このような行為は、偽造罪や私文書偽造罪に問われる可能性があります。
例えば、画像編集ソフトで不倫相手とされる人物との写真を合成した場合、それが証拠として使われることはなく、逆に虚偽の証拠を作成したとして自身が訴えられるリスクを伴います。
相手のスマホに無断でアプリをインストールしない
浮気発見アプリやGPS追跡アプリを無断でインストールすることは、犯罪行為に該当する可能性があります。法律では、「不正指令電磁的記録供用罪」として、他人のスマートフォンやパソコンに無断でソフトウェアをインストールする行為が厳しく罰せられます。
浮気の証拠を掴みたいという理由があっても、相手のスマホに手を加えることは避けましょう。
盗撮や盗聴、不法侵入などはしない
浮気の証拠を集めるために、相手の会話を盗聴したり、隠しカメラを設置して盗撮したり、不倫相手の家に無断で侵入したりすることは、違法行為に該当します。
例えば、相手の車や部屋に隠しカメラやボイスレコーダーを仕掛けた場合、「住居侵入罪」や「プライバシーの侵害」に問われる可能性があります。
確実な証拠が確保できるまで普段通りに過ごす
浮気の証拠を集める際、重要なのは冷静さを保つことです。焦って行動すると、相手に警戒されて証拠を隠されてしまう可能性があります。
例えば、急にスマホをチェックしようとしたり、外出予定を根掘り葉掘り聞いたりすると、相手が不審に思い、証拠を隠滅する可能性があります。そのため、普段通りの態度を保ちつつ、慎重に証拠を収集することが大切です。
また、証拠を確保した後も、感情的になって相手を問い詰めるのは得策ではありません。特に、慰謝料請求や離婚を有利に進めたい場合は、専門家である弁護士に相談するのが賢明です。弁護士は、証拠の有効性を判断し、法的に適切な手続きを案内してくれます。
証拠集めで動き出す前に!弁護士に相談するのがおすすめな理由
浮気に対して法的措置を取りたいのであれば、法律の専門家である弁護士に相談するのがおすすめです。下手に行動を起こす前に、まずは弁護士に相談し、証拠集めのアドバイスやサポートを受けましょう。ここでは、弁護士に相談するメリットを4つ紹介します。
証拠集めのアドバイス・サポートが受けられる
離婚・男女問題における実績が豊富な弁護士は、どのような証拠が裁判や示談交渉に有効かを熟知しています。相談者の状況に応じて、合法的かつ効果的な証拠の集め方について、具体的なアドバイスを受けられます。
探偵・興信所を紹介してもらえる
証拠集めにおいて、素人が単独で行動するのは危険です。信頼できる探偵や興信所に依頼することで、適切な方法で確実な証拠を取得できる可能性が高まります。しかし、自分で優良な探偵を見つけるのは簡単ではありません。中には高額な料金を請求する悪質な業者も存在します。
弁護士に相談すれば、信頼できる探偵・興信所を紹介してもらえるため、安心して依頼できます。また、弁護士と探偵が連携することで、裁判で有効な証拠を確実に準備できる点もメリットです。
慰謝料請求を有利に進められる
証拠を集めた後の目的が慰謝料請求である場合、弁護士に依頼することで交渉を有利に進められます。相手が非を認めない場合や、適正な金額を提示しない場合、個人での交渉では不利になりがちです。しかし、弁護士が介入することで、法律的な観点から正当な請求が可能になります。
また、相手が弁護士をつけて対抗してきた場合でも、こちらも弁護士を通じて適切に対応できるため、感情的な争いを避けられます。
離婚手続きや裁判も任せられる
証拠集めの結果、離婚を決意する方もいるでしょう。しかし、離婚手続きは複雑で、協議離婚、調停離婚、裁判離婚のいずれを選ぶかによって必要な準備も異なります。特に、相手が話し合いに応じない場合や、財産分与・親権問題などが絡む場合には、専門的な知識が必要です。
弁護士に相談することで、交渉の進め方や適切な手続きをアドバイスしてもらえるだけでなく、裁判になった場合も代理人として対応してもらえます。また、精神的な負担も軽減できるため、冷静に将来を考える余裕が生まれます。
慰謝料請求や離婚のお悩みは「田渕総合法律事務所」へ
「浮気の証拠を集めたい」「有利に離婚を成立させたい」など、お困りの方は田渕総合法律事務所へご相談ください。当事務所は初回相談30分無料で実施しており、離婚・男女問題に関するあらゆるご相談に対応可能です。
弁護士に相談するのは勇気が要ることだと思いますが、相談者さまが安心してお悩みを打ち明けられるよう、お話ししやすい雰囲気作りを心がけております。
当事務所は大阪府堺市の堺東駅から徒歩5分の場所にありますが、Webでのオンライン面談も実施しているので、遠方にお住まいの方もお気軽にご相談ください。
まとめ
浮気の証拠の集め方には、自力で集める方法、探偵・興信所を利用する方法の2種類あります。自力で集める方法はコストがかからない利点がありますが、違法行為にならないよう注意が必要です。探偵を利用する方法は確実な証拠を得やすいですが、費用がかかります。
浮気の証拠集めを有利に進めるのであれば、まずは弁護士に相談し、証拠集めのアドバイスを受けるとよいでしょう。また、弁護士に相談することで、信頼できる探偵を紹介してくれるケースもあります。特に、離婚や慰謝料請求を考えているのであれば、弁護士への相談を検討してみてください。
◆ 略歴
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2004年 防衛大学校 中退
2009年 大阪市立大学法学部 卒業
2014年 司法試験予備試験合格
2016年 大阪弁護士会登録(69期)
<所属>
大阪市立大学(現在の大阪公立大学)法学部 非常勤講師
大阪市立大学ロースクール アカデミックアドバイザー
大阪市立大学 有恒法曹会
大阪弁護士会 行政問題委員会、行政連携センター
<資格>
弁護士
行政書士
教員免許(中学社会・高校地歴公民)
<著書>
「生徒の自殺に関する学校側の安全配慮義務違反・調査報告義務を理由とする損害賠償請求事件」(判例地方自治469号掲載)
「行政財産(植木団地)明渡請求控訴事件」(判例地方自治456号掲載)
<学会発表>
「改正地域公共交通活性化再生法についての一考察-地域公共交通網形成計画に着目して-」(公益事業学会第67回大会)
◆ ホームページ
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