遺産分割をめぐる兄弟姉妹間の争い――「話し合いで解決できる」と思っていませんか? |堺市の弁護士【田渕総合法律事務所】堺東駅5分

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遺産分割をめぐる兄弟姉妹間の争い――「話し合いで解決できる」と思っていませんか?

相続のトラブルは、金額の大小に関係なく起こり得るものです。

特に兄弟姉妹間での遺産分割をめぐる争いは、感情的な対立を生みやすく、「一度こじれると修復が難しい」と言われます。

堺東エリアでも、「家族間の話し合いで解決できると思っていたのに、結果的に関係が悪化してしまった」というご相談を多くお受けしています。

■ 事例:実家の不動産をめぐる兄弟間トラブル

堺市在住のAさんは、両親が亡くなった後、兄と2人で遺産を相続することになりました。

遺産の中心は、両親が住んでいた実家の土地と建物。Aさんはすでに別の家を所有しており、兄が実家に住み続けていました。

Aさんは「不動産を売却して現金で分けたい」と主張しましたが、兄は「先祖代々の土地を手放すわけにはいかない」と譲らず、話し合いは平行線に。

しばらくは感情的な口論が続き、ついにはお互いに弁護士を立てて交渉することになりました。

弁護士が介入したことで、不動産の評価額を専門家に依頼し、現金による代償分割(兄がAさんに金銭を支払う方法)という形で和解が成立しました。

結果的に円満な解決に至りましたが、当初から弁護士に相談していれば、感情のもつれを防げた可能性が高い事例です。

■ 「遺言書があれば安心」とは限らない

遺言書があっても、相続人全員が納得するとは限りません。

特に「特定の子どもだけに多く残したい」「長男に家を継がせたい」といった内容の遺言は、他の相続人の不満を招くことがあります。

遺留分(法定相続人に保障された最低限の取り分)をめぐって、遺言がトラブルの火種になるケースも少なくありません。

こうした場合、冷静な法的整理と客観的な交渉力が必要です。

感情的にならず、法的根拠をもとに調整を行うためにも、早い段階で弁護士に相談することをおすすめします。

関連記事:遺留分をめぐるトラブルを防ぐために知っておくべきポイント

■ 家族間の「小さなすれ違い」が、やがて大きな争いに

相続トラブルは、最初から裁判になるケースばかりではありません。

「兄が勝手に預金を引き出していた」「遺産分割の話し合いを先延ばしにされている」など、日常の小さな不満の積み重ねが、やがて法的な争いに発展することもあります。

また、高齢の親を介護していた兄弟が「介護の負担を考慮して多くもらいたい」と考える一方、他の兄弟は「法律どおりで良い」と主張し、対立が生まれることもあります。

こうした複雑な感情のもつれを整理するには、第三者の専門家による冷静な視点が欠かせません。

■ 弁護士に相談するメリット

相続に関するご相談を弁護士に依頼する最大の利点は、法律と事実の整理が正確にできることです。

特に、相続人が複数いる場合や、遺産の内容が不動産や株式など多岐にわたる場合、専門知識がなければ公平な分割は困難です。

弁護士が介入することで、

  • 相続財産の正確な調査

  • 法定相続分・遺留分の算定

  • 交渉・調停の代理

といった一連の手続きを一括して任せることができます。

さらに、家族間の対立を最小限に抑えるための「話し合いの進め方」についても、専門的なアドバイスが可能です。

■ まとめ:早めの相談が、家族の絆を守る第一歩

相続トラブルは、法律問題であると同時に、家族関係の問題でもあります。

だからこそ、争いを深刻化させないためには、感情的な対応ではなく、専門家による冷静なサポートが重要です。

堺東エリアで相続に関するご不安をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

初回相談では、現在の状況を丁寧にお伺いし、最適な解決策をご提案いたします。

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